買ってはいけない株
更新日:
株式投資で資産形成を考える場合、買ってよい株と買ってはいけない株がある。
なのでここからは、買ってよい株と買ってはいけない株について、書いていこうと思う。
まず資産形成のための株式投資だから、まず第一に「倒産しないこと」が挙げられる。
倒産しないで、毎年配当金が出る企業でないと、資産にはならない。
資産とは、富を生み出してくれる財産のことだから、少しずつでも良いので、利益が出ないといけない。
ところが企業が倒産すると、株券は紙くずになってしまう。
今は株券電子化で、株券は紙ですらないのだけれど、利益どころか元手すらなくなってしまうようでは、話にならない。
そのため、まずは倒産可能性が低いか、倒産しそうになっても他社が助けてくれそうな企業を押さえたい。
倒産するリスクは、どの企業にもある
ただ企業が倒産するかどうか、倒産リスクがどれくらいあるかは、一般人の我々には分からない。
実際、東芝が原発事業の失敗で、ボロボロになるなんて、2010年頃までは誰も想像しなかった。
また、液晶テレビが絶好調だったシャープが左前になり、台湾企業の子会社になるなんて、想像だにしなかった。
歴史がある大企業で優良企業だと思われていた東芝でさえ、今や何をやっているのか良く分からない会社になった。
というのも東芝は原発事業で2兆円の巨大損失を出し、優良部門を切り売りする羽目に陥ったからだ。
成長分野だったメディカル部門を売却し、サザエさん家に置かれていたテレビを作っていた家電部門も中国企業に売却。
ついには稼ぎ頭であった半導体メモリー事業さえ、手放すといった悪循環。
なので、いかなる大企業にも倒産危機は訪れるし、実際に倒産して跡形もなくなる企業もたくさんある。
業態も、いつの間にやら全く変わっている企業も、結構多い。
なので資産形成のための株式投資では、少なくとも倒産しそうにない、倒産しかけてもどこか他の企業が助けてくれそうな企業を選ばないといけない。
株価が200円以下の株は、要注意
東京証券取引所には、数千もの企業が上場しており、売買できる銘柄が数千銘柄もある。
その中には、ソニーやトヨタなどの世界的大企業もあるし、狭い地域だけで営業している小さな企業もある。
日本国内だけでビジネスを行っている企業もあるし、海外での売上の方が多い企業もある。
そんな幾千もの銘柄の中から、資産となりうる企業をどうやって選ぶべきか。
その一つの目安が、現在株価だ。
たとえばソニーやトヨタの株は、1株数千円の値段が付いている。
日本株は100株単位でしか買えないので、100株で数十万円くらいする。
ユニクロや任天堂やオリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)の株は、1株数万円の値段が付いている。
100株買うのに、何百万円もするのだ。
経営危機に陥った東芝もシャープも、かつては(100株換算で)数千円台の株価だったが、一時期は数百円まで落ち込んでいた。
経営が怪しくなると、投げ売りのような売りが続いて株価は10分の1くらいまでさがったりする。
シャープも一時期、百数十円くらいまで落ち込んでたしね。
逆に言うと、株価が200円にも満たない企業は、いつ倒産してもおかしくない水準にある。
時価総額ランキングを見ても、トップ50企業で3ケタ以下の株価は、三菱UFJ銀行グループくらいだし、トップ50まで見ても、みずほ銀行グループがあるくらいだ。
時価総額ランキング トップ20
2019年9月20日現在の時価総額ランキング。
株価が1,000円未満だと危ないかというと、必ずしもそういうわけではない。
ただ大企業や、世界シェアの大きな製品をもつ企業の株価は、殆どが数千円の株価のモノが殆どだということは、覚えておいて欲しいところだ。
500円以下の株は低位株と呼ばれるが、特に超低位株と呼ばれる200円以下の株や、ボロ株・超々低位株と呼ばれる100円以下の株は、資産株としては薦められない。
だいたい、こういう超低位株は、配当が出ないところが殆どだしね。