不動産投資と株、どちらが良いか
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株の配当を毎年200万円以上受け取ろうと思うと、およそ4,000万円分の優良株を買い集めないといけない。
働けなくなるまで、毎年毎年株を買い集めて、4,000万円分以上、高配当銘柄を集めないといけない。
ただ投資資金が4,000万円もあるのであれば、アパート経営などの不動産投資も考えに入ってくるかも知れない。
収益用不動産を手に入れて、毎月毎月、家賃収入をもらうのも魅力的だ。
ただ、収益用不動産の立地が悪ければ、空室だらけになり、維持費ばかりかかって赤字になりかねない。
入居者が絶えない、好立地の収益用不動産を手に入れないと。
不動産投資は、当たり外れが激しい
ところが好立地の収益用不動産なんて、そう簡単に手に入るモノではない。
というのも好立地の収益用不動産は、不動産会社の間でまず取引されるからだ。
お得意さんを大事にするのは、どの業界でも同じで、好立地の収益用不動産のオーナーが、他界したり事情で好物件を手放すと言う情報が入ると、不動産紹介会社のネットワークに伝わり、お得意さん(他の不動産オーナー)にまず紹介される。
そのため、たいていは不動産屋さんのお得意さんの手に、好立地の収益用不動産が渡ることになる。
だから一般人には、好立地の不動産なんて、普通は情報すら回ってこないわけだ。
長年、投資信託銀行を利用していると、そういうウマい話も回って来ようが、なかなかそういう話は回ってこないだろうしね。
そうして、これから不動産投資を始めようという人には、訳あり物件や、あまり人気の無い不動産を掴まされることになる。
不動産は高い買い物なのに、玉石混交で、不良物件を掴まされたら、目も当てられない。
株のリスクと有利な点
収益用不動産は、好立地の不動産なら毎月家賃収入が期待出来る。
しかしそういう好物件を手に入れるのは難しく、入居者募集も上手く行かなければ、収入にもならない。
そういう点では、株の方がはるかにリスクが低い。
というのも優良株は、お金さえあれば誰でも買えるし、ダメ株を掴んでも、売ってすぐに別の株を買えばよい。
もちろん優良企業であっても、時には倒産したり、粉飾決算などのトラブルで株が紙切れになることもある。
シャープや東芝といった大企業でも、そういうことが起こるし、10年も経てば業界の勢力図も変わるから、高配当も期待出来ないかも知れない。
ただ、株の場合は、不動産投資のように一発勝負でなくても良い。
利回りさえ良ければ、数社や十社くらいの銘柄に分散投資しておれば良いし、途中で銘柄を入れ替えても良い。
また不祥事などで株価が下がっても、カラ売りヘッジやナンピン買い下がりで、リスクは減らすことも出来る。
それよりなにより、株は数千円から買えるので、少しずつ買い集めることも出来るしね。
万が一、株で大儲けでもしたら、その時に不動産でも買えばよい。
不動産投資と株 比較 まとめ
- 不動産投資は、老後資金のために有効な手段だが、購入するには、まとまったお金が必要。
- 不動産投資は、好物件を取得しないと空室が多く、修繕費や維持費などのコストがかかる。
- 好物件は一般の手に入りにくく、ダメ物件を掴まされるリスクも多い。
- 株式投資は、少額で始められる投資。
- 株式投資は、ダメ株を掴んでも、別の株に買い換えれば良い。
- 株式投資は、倒産や不祥事などで資金がパアになるリスクもあるが、分散投資で予防できる。