株の売り時買い時
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株の売り時は、難しい。
利益確定にしても、損切りにしても、自分が満足して株を売れることは、なかなか少ない。
まず利益確定したあとに、さらに上がると悔しい。
利益確定して満足していたのに、それが逆に不満に変わる。
一方、騰がると思って含み損に耐えていたら、ドーンと下がって大損するのも痛い。
株を売ったあとに上がっても、手元に利益は残るわけだが、損すると投資資金が減るので痛い。
なので株の売り方は、自分なりのルールを作って、それに従って売るしかない。
自分のルールに従って売ったのだから、売ったあとのことは、傍観するのが一番良い。
もちろんそれで悔しいのであれば、自分が満足できるようなルールに修正すれば良い。
自分なりの売買ルールを確立する
株を売るという事は、売ったあとの利益を諦めることでもあるし、売ったあとの損を回避することでもある。
なので、自分なりに納得できるようなルールを作っておかないと、売ったあとに必ず後悔する。
「自分で決めたルールで売ったのだから、仕方が無い」と、割り切るしかない。
株を売ったら、その後、上昇が始まった日足チャートの例
例えばこのような日足チャートで考えてみる。
買ったのは真ん中あたりのところで、2~3週間キープしていたとする。
最安値のところで買えたとしても、一週間上がっては翌週また下がって買値付近まで戻ってくる。
これを何回か繰り返し、一ヶ月後くらいに一段階上に上がったと思ったら、また大きな売りが出て元の木阿弥。
こういう場合、どこで売れば良いのか分からず、手放さざるを得ない。
でもそうして手放した後に、株価が急に上がりだしていたりする。
こういう場合はもう、20日移動平均線より株価が上にあれば、キープするという風に決めておくしかない。
移動平均線が上向いておれば、株価の下値が切り上がっているわけだから、持ち続ける「口実」はある。
株を売らずにスルーしたら、損した日足チャートの例
逆に、自己ルールで決めた売り時をスルーして大損したらミスだ。
この日足チャートの中頃で株を掴んだとして、20日移動平均線を割るまで持ち続けることにしていたのに、ついつい売るのを先延ばしにしていたら大きく下落して、数週間前の株価まで落ちてしまった。
何週間もキープしていた含み益が、たった2日で消え失せた。
そして「何やってたんだろう」「この数週間の忍耐は何だったんだろう」と、後悔することになる。
株価が高値圏に来ると、上ヒゲや下ヒゲが大きくなったり、様々な変化があるが、そうなると手仕舞う等というルールも必要かもしれないな。