高級スーパーの成城石井が、売りに出されたようだ。
経営権を取得していたレックス(旧レインズ:牛角をチェーン展開)が、売却をはかっているようで、結局、焼き肉屋の経営手法では、うまくいかなかったらしい。
レインズのやり方に関しては、何年か前、ブログで邱永漢さんが文句を書いていたが、am/pmもローソンに売却が決定したようだし、なかなか異業種経営っていうのは難しいようだね。
というのも、一言でサービス業と言っても、いろんなサービス業がある。
エクスペリエンス・エコノミー(経験経済学)でも、
- デリバリー(代行)
- イクスペリエンス(体験)
- トランスフォーメーション(変身)
というふうに分類しているが、それぞれ売っているモノが異なるわけだから。
サービスのマーケティング
サービスのマーケティングは、
- 無形性(非有形性)
- 生産と消費の同時性(不可分性)
- 変動性(異質性)
- 消滅性(非貯蔵性)
というサービス業独特の特性を考えるところからスタートする。
経済学では、お金で取引されるモノとして財(商品)とサービスの2種類を考えている。
財というのは、要するに形のある商品のことだ。
財というのは、生産して貯めておくことができる。
大量生産によって単価を下げることもできるし、暇なときにたくさん作っておくこともできる。
ただ、売れなくて在庫が積み上がると、生産を止めないといけなくなるので、商品が売れなくなると、生産調整を余儀なくされる。
自動車業界の派遣切りが問題になったが、雇用が減る前に販売不振が必ずあるわけだ。
一方のサービスとは、形のないものだ。
たとえば、散髪屋さんとか宅急便とか。学習塾とかコーヒーショップとか。
こういうところでは、ものを売っているわけではない。
- 代わりにやってくれる
- 体験させてくれる
- 変身させてくれる
ということで、お金をもらっている。
サービスには、次のような特性があり、財とは違っている。
- 同時性: 売り買いした後にモノが残らず、生産と同時に消費されていく。
- 不可分性: 生産と消費を切り離すことは不可能である。
- 不均質性: 品質は一定ではない。
- 非有形性: 触ることができない、はっきりとした形がないため、商品を購入前に見たり試したりすることが不可能。
- 消滅性:形のないものゆえ、在庫にすることが不可能である。
サービス業のマーケティングのメンバーは、「企業」、「企業の接客要員」、「顧客」。
この三つのメンバー間で、3つのマーケティング活動が展開される。
「エクスターナル(外部)・マーケティング」は、「企業」と「顧客」の間で行われるマーケティングで、広告などを通して企業が顧客に対して行うマーケティング活動だ。
エクスターナル・マーケティングでは、見込み客を営業にアクセスさせることが一つのゴールだろう。世の中の、どこにいるかわからない見込み客を探して、情報をもらったり、直接商品を買ってもらったりする。
「インターナル(内部)・マーケティング」とは、「企業」と「企業の接客要員」の間で行われる活動だ。
サービスを提供する企業が、従業員など企業内に対し、顧客満足を提供するためのトレーニングを指導する。あるいは、企業内部で働く人々の満足度を高めるための働きかけだ。
「インタラクティブ(相互)・マーケティング」は、「顧客」と「企業の接客要員」の間で行われる活動だ。
さまざまな顧客と、さまざまな方法、たとえば店舗や訪問、電話やファックス、カタログやホームページを通して接触し、見込み客からなんらかの形でリアクションを引き出す。
具体的には、商品やサービスを購入してもらう、他の見込み客を紹介してもらう、欲しい商品やサービスを教えてもらう...なんてことだ。
これにより、様々な利益を見込むことができるわけだね。
